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8月中旬に、一泊してきました。

ファンティエットの、快適だけど狭いバンガローに8連泊した後だったので、
ジュニアスイートの部屋はとても広く感じられました。

私は建築に興味があり、宿泊を楽しみにしていたのですが、全体の印象としては、
高貴なお嬢様が生きていくために身を持ち崩してしまったといったところでしょうか・・・。

何階のどの廊下にも、突き当たりには赤と白に塗られた巨大なハシゴが設置してあり、
中庭で朝食をとっていると目の前をゴミ袋を持った従業員が行き来し、
上空には巨大な日よけの布がはられて空は殆ど見えず、巨大扇風機の横には、巨大冷蔵庫が。

何で、中庭に置くかなぁ。2階には、緑のセロファンをはった窓に、カラオケの文字。
よくもここまで・・・、と怒りを通り越して悲しくなりました。

しかし、よーく観察すると元お嬢様の片鱗が見受けられました。
お化けが出るって、書いてらっしゃる方がいらっしゃいましたが、それはきっと、
このホテルの建築家やなぁと、室内の素晴らしい細工の椅子の後ろの壁に貼ってある、
ペラペラのカレンダーを見ながら思いました。

レセプションの美人のおねーさんは、クレジットカードをカーボンコピーの機械に通すときに
端を割ってしまっても、『カードが反っているから』と非を認めず、
彼女の横にいた青年も日本人と分かると『大丈夫、大丈夫』と笑って終り。

30分で部屋に届けてくれるはずのパスポート等重要書類も1時間経っても持ってこず・・・。
たまりかねて苦情を言ったら、おねーさんは見る見るうちに、怒りの形相に。

でも、がっかりすることが沢山あったにも拘わらず、不思議とこのホテルが嫌いになれません。
ベルマンの方々は、皆、とても親切で礼儀正しく、レセプションの美人のおねーさんは怒っても美しく、
建築物としても、ちょっと、皮一枚手を入れれば、昔の優美さが戻ってくることでしょう。

どなたかお金持ちの方、コンチネンタルを何とかして!って、無理か。