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yori 2001年11月12日 16:20
11月10日初のベトナム観光から戻ってきました。天候に恵まれ、国内線の遅れもなく、
とてもラッキーな旅でしたが、唯一がっかりさせられたのが、普通服の生地持込みオーダーでした。

このサイトでは出発前に天候の質問に応えて頂いたり、諸々の情報を得ることが出来、
大変感謝しているのですが、そのとき「生地持込みオーダー」の項をみて私も頼んで
みようとエスニックな綿100%折柄生地を仕立に出したのです。

お店は、ここの情報によれば”安くて早い”ドンコイ通り、マジェスティック並びすぐの
「ヴェ○・シルク」(ガイドブックにもしっかり載っています)。
ガイド及び日本語をとうし注文したわけですが、そのときの条件は3枚渡した
残りの生地すべて必ず返すというもので、3回にわたり念を押しました。

服3点(ジャケット、ブラウス、パンツそれぞれ違う生地で)、友生地バッグ1点計4点分を、
中2日つまり3日後、受け取りに行くと、「ハギレは小さかったので全て捨てたから何も無い」という。

「こちらはそれを条件に仕事を頼んだのだからどうしても返せ」と譲らないと、
「ここには無いから少し待て」との返事。20〜30分待つと捨てたはずの生地がかなりたっぷり1枚到着、
「残りの2枚分は?」と訊くとまた「待て」と。結局夕食のレストランに届けられました。

とりあえず生地は戻ってきた、同行の友人にもこれ以上の時間のロスは申し訳無い、
また店側のこれ以外も含めたミスに対するペナルティーとして10%払い戻させた、
いまさら切った生地が元に戻るわけではない、とそこで良しとしたのです。

ところが帰国後あらためてチェックすると両端のボーダーが服に全く使われていない
のにもかかわらず、戻ってきた生地は(約)長さ20〜30cmX幅5〜6cmX1、長さ50cmX幅10cmX1、
残り1点は無し、という状況でした。3点の生地はそれぞれ3mあるのにです。

つまり、ボーダー部分だけをみても、両端、のべ600cmあるのにせいぜい80cmしか
返ってこなかった訳です。要は戻った生地も残った一部でしかなかったのです。

これで服の柄合わせが全然できていない理由がわかりました。本来の服作りにするべき
裁断方法をとらず、この店の取り分を限りなく多くするために、顧客に使うべき生地量を
徹底的に節約していたのでした。

また”サンプルをもっていけばそのとうり作ってくれる”というのもウソでした。
ジャケットだからと他の3倍の仕立料を払った1点は紳士用と思しき型紙からおこし、
単に襟の型のみ似せたものに過ぎませんでした(信じられないほどシルエットが違うし、
渡したサンプルには使われていない肩パッドを入れ初めてなんとか形になった)。

加えて友布バッグは、縁取りを店側お勧めの黒のビーズで決定したのに、上がりはまっ黄色
(もちろんこれは受け取り時クレームを入れ10%払い戻しの1つの理由としました。
指摘をするとベトナムには黒のビーズはありません と黒を薦めた本人が言ったものでした)!

いずれも仕立の悪さはかなり絶望的(顧客にたいしてはもちろん、ほとんどこの生地を
織った人への冒涜に近いもの。1回の着たり使ったりでお終いか?)でしたが、
それだけなら初めから期待はしていません(縫い直しをしてもいい)。

所詮観光客用のお手軽なものとあきらめがつきます。しかしこのような行為はあきらかに詐欺です。
すくなくともキチンと服作りのために生地どりをしたのであれば残り布が返ってこなくても
許せるのですが、これではひどすぎます!10%どころではなく50%以上の払い戻し要求も
当前ではなかったか、甘すぎたのではなかったか、再た日本人がカモにされる歯止めには
ならなかったのでは、としきりに反省したのでした。

こんな些細なこととはいえ、この店の一件は、なによりまじめに仕事をしているベトナム人の
(必ずいると信じている)、そしてベトナム全体の信用を傷つけたことに繋がることだとも
おもうのですが・・・。

もし初めて生地持込みオーダーをこの「ヴェ○・シルク」でとお考えのかたがいらしたら、
このような被害に遭わぬよう依頼する店を熟考なさったほうがよろしいとアドバイス致します。

覆水盆にかえらず、裁断した生地は元に戻らないのですから。

報告の理由