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デュラスをめぐる旅・小説「ラマン/愛人」

1: hamada 2002年09月25日 08:16 報告
今年の夏に一週間程、ベトナムを旅行しました。丁度、マルグリッド・デュラスの小説「ラマン/愛人」を読んでいたこともあり、この小説に出てくる地名を訪れてみました。メインの目的地はメコン・デルタのサデックとヴィンロン。1900年代初頭、サデックからヴィンロンまでの渡し船上でで、少女期のデュラスは中国東北地方の青年に出会います。

ただ、ヴィンロンのメコンには大きな橋が架かっているので、大きなフェリーは見ることができません。カントーまで行くと、メコン河を大きなフェリーが何台も行ったり来たりしているので、そのゆったりとしたスケール感は味わえます。カントーからミニバスに乗るとチョロン(小説ではショロン)を通るので、そこで降りて、少女と男が逢引きをしたであろう古い街区を見ることができます。

かつてとは随分、雰囲気が変わったということですが。あとは、サイゴン行きのバスに乗って、ホーチミンの中心部に行き、この小説の中でデュラスが世界一美しいホテルと評するホテル・コンチネンタルに行って終りです。

あまりうまく撮れていませんが、スナップ写真をホームページにアップしています。
http://www.alt21.com/dagatasul/

みんなのコメント 4

>Ultracol! 訂正→Ultracool です。 恥!!

>「ラマン/愛人」でも、ベトナムからフランスへ帰る船のデッキで
>夜突然、ショパンのワルツが響きますよね。
>僕もそういう旅 をしてみたいですが、ショパンやドビュッシーで
>あってもアジアの方がぴったりするかなと思ったりもします。

そうですね。まったく。その通り…
仰る意味、我ながらよくわかります。
ハノイの写真がrikkiさんの持っているイメージにあって良かったです。もう少し写真は残っているのでそれもアップします。メコンデルタのフェリーの写真です。僕はフィリピンシックに罹ったことがありますが、あれはなかなかつらいものでした。だから行きたくても行けないようなとこはあります。

視点を決めるのは、一年に一、ニ回しか旅行に行けるチャンスがないので、その旅行をなるべく有効にしたいなと思ってるだけなんですよ。あらかじめテーマを決めると、自分の中に旅の見取り図が出来てしまうのでダイナミックさにかける傾向はありますが。匂いとか香りに興味があるので、沈香が取引されたホイアンとか花がたくさんありそうな場所にも行きたかったですけど、限られた時間ではなかなか。

「ラマン/愛人」でも、ベトナムからフランスへ帰る船のデッキで、夜突然、ショパンのワルツが響きますよね。映画のサントラでも、ひとつの同じ旋律が繰り返し使われています。それをデュラスは絶望のワルツとか死の旋律とか言たったようで、それぞれのシーンや情景と一つのテーマが分かち難く結びついているようです。僕もそういう旅をしてみたいですが、ショパンやドビュッシーであってもアジアの方がぴったりするかなと思ったりもします。


ウォーケンさん、HPに訪問頂きありがとうございます。青色が好きなんでどうしてもそういう印象になってしまうのかと。アジアの都市はどれも熱いとこが好きです。
HP拝見しました。Ultracol!
HP拝見しました。
うまく摂れていないと仰ってますが、ハノイの暗い雰囲気がとてもあっているように思えます。ハノイ、ホーチミンを離れてしばらくたってしまうとホームシックならぬベトナムシックにかかるものです。(私以外に知り合い2人もそうだったので)そんな私には、とても懐かしく良い写真に見えました。

「ラマン/愛人」は、映画で観ただけですが、住んでいたのにhamadaさんみたいな視点でいろんな場所をめぐる発想が私にはなくて、やや後悔しています。

 全然関係ないですが、私がやってみたい旅は、ショパンの曲を傍らにゆかりの地をまわる旅です。ありふれててクサイですが。

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