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キシ 2005年12月24日 01:37
タミフルで治療後に患者が死亡、備蓄にも疑問符=ベトナム人研究グループ

 ベトナム・ホーチミン市で研究を続けているオックスフォード大学やベトナム小児科病院ナンバーワン(ホーチミン市)、香港大学のベトナム人医師らの研究グループはこのほど、ヒト感染H5N1鳥インフルエンザの治療薬タミフルに強い耐性を示すインフルエンザA(H5N1)ウイルスを、タミフルの治療を受けたベトナム人患者8人のうち2人から分離した。2人の患者はH5N1に感染して亡くなった。うち1人は、症状を示した早期に治療受けていた。研究が米医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(NEJM)最新号に掲載された。

 この研究について、米コーネル大学(ニューヨーク)の医師はNEJM同号に論文を寄せ、「多くの人々がすべての薬箱にタミフルを備えなければならないと信じても驚かないが、このシナリオは恐らく危険だ。この医薬品の誤った使用は、未感染細胞にウイルスを広げるノイラミニダーゼを阻害するアドバンテージを奪うに違いない」との見解を示し、各国政府が進める備蓄に疑問を呈した。


(2005年12月21日発信)

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