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Terminal Beach 2011年01月27日 11:17
「おれは批評家か?」さんがおっしゃるような批評的観点が必要な段階のようですね。

出ている意見を見ると、座標軸は

1.対価をともなった性交(いわゆる売春)を認めるか
2.妻子ある男性が妻以外の女性と性的関係をともなった恋愛関係に入ること(いわゆる不倫)を認めるか
の二つです。

女性の方のレスポンスのほとんどは、1も2も認めないし、それは日本であろうがベトナムであろうが座標軸は揺るぐものではない、というもので、これは健全な社会常識であり、その限りで反論の余地はありません。企業のモラルとも合致します。

男性レスポンスは、健全な社会常識にたった見方と、1も2も全く問題ない、というインモラル(アモラルというべきか)な立場、そしてその中間の幅広い意見に分かれます。

1を認める論拠としてベトナムの特殊性をあげられる方が多いようです。曰く、ベトナムは貧しい国なので、体を売って生活する女性が多いのはしょうがないし、逆にそういう女性を先進国国民が援助することには、マクロ経済上も意義がある。

ベトナムは、全体に娯楽も少なく、性欲処理に必要な媒体(アダルト・ビデオ等)もない一方で、近代化されていない意識の持ち主と一緒に仕事をせざるを得ないストレスは大変なものである。独身者、単身赴任者が性欲処理のために買春せざるを得ない事情も理解する必要がある。

というところでしょうか。一般論としての娼婦の聖性(「罪と罰」のソーニャ等)は古典的なテーマですね。

2については、明示的な議論は男性側ではあまりありませんが、肯定的な意見としては、社会常識上非難されるべきことであることは十分承知しているが、それを全否定してしまえばつまらない人生、という考え方かと思います。ベトナムの特殊性として、赴任期間中の期間限定恋愛だから、ずるずるべったりの社内不倫等よりは罪が軽い、という見方もあるでしょう。

駐在員が独身だったら、2は問題になりえず、1もしょうがないかな、というあたりが男性側の最大公約数でしょうか。(私の立場は既往レスポンスからお分かりいただけると思いますので繰り返しません。)

本件1+2のいわゆる現地妻(愛人)問題、それが今後泥沼化する気配が濃厚なので私を含め多くの読者の週刊誌的関心をそそっている(できれば破局にいたるまで実況を続けてほしい)のですね。

それにしても特異なのは、1、2とも座標軸をすっぽり取りはらっている「悩める駐在員」氏のキャラクターです。多くの方が指摘されている氏の著しくバランスを欠いた精神状態(自身の家族が一顧だにされていない、親身のアドバイスにも全く耳を傾けない)が、一時の恋煩いによるものか、より重篤な精神疾患なのか、今後の展開に目が離せません。

いずれにせよ、コンドーム無用という態度は、避妊上も、衛生上も看過できるものではなく、私が派遣元の人事部長だったら危険人物として即刻帰国させるところです。

また、ベトナムは確かに魅力的な女性が多いですが(そして年収は日本人よりはるかに少ないのも事実ですが)、ベトナム女性が日本女性よりも性的に放縦であるとは思えない、というのが私の観察です。

報告の理由