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にんじん 2006年10月17日 05:49
3日目の朝

窓の外、眼下のプールで泳ぐ男性を発見。
曇り空だけど水温はそんなに低くないらし・・

早速、競泳用の(色気の無い)水着に着替えプールに移動
先ほどの男性は見当たらない。

プールの中は孤独だ!水をかく、息を吸う。吐かれた息が水中ではじける
ブクブク・・・・ブクブクッ・・・繰り返し、繰り返し・・
いつもは、泳ぎ疲れる前に、退屈で泳ぐのを、辞めてしまうのに
今日はずっと長く泳いでいた。

昨晩見た夢の事を考えていた。 夢はその人の深層心理というではないか?

私は言われるままに、黒いシート椅子に座り、足を伸ばしている

耳元で誰かのささやく声がする、英語、フランス語、いやベトナム語かも知れない
「ドンロン」「ロンボン」「ボンボン」と
誘うように優しくささやく声の主に、
私は首を横の振り「ノー」「ノン」「ホン」と訴えるけれど
声にならない、声が出ないのだ・・
顔が火照り、ジンジンと体の芯が熱くなっている
それは、まるで何かが体を突きぬけるような・・
とろけるような感覚の中、音の無い世界が続く。
全身の細胞がピクッと震え、それが身体中にひろがる
そう、足の小指にも・・・

永遠に糸を引くような深〜いため息
私は両手で胸を覆いながら
ドキ、ドキ、ドキと心臓が静寂に時を刻む音を
聞いていた。

大きな扉から外に出ると、赤いシャツの男の子が立っている。
まだハッキリしない頭で、天井の薄明かりを見つめていると
一瞬視界が遮られた。
いつの間にか彼の腕が巻きついたかと思うと、ほっぺにチュー・・・
えっ!!ほっぺにチュー??? 
(アメリカのハグハグ、チュ!と違う、チュ〜〜〜だよ?!)

体を離すと、少し恥ずかしそうに照れながら、彼が私を見ている。
返す言葉が見つからない。
少しの沈黙の後、「バイバイ」と小さく手を振りお互い微笑みをかわした。


体と頭を冷やさなきゃ・・いったい何往復しただろう?
ハイアットの優雅なプールで、一人黙々と泳ぎ続けるのだった。


追伸 スケジュル通りに進行、報告していますが、どんな夢を見るかまで相談を
   していなかったので、報告の義務は無いのですが・・
   ベトナムでの初夢体験として(何の参考にもなりませんが)
   ご了承くださいませ!!

報告の理由