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俺も調べている最中だけど、第二次世界大戦時アメリカは反共ではなかったんだよね。ジャングルの中でマラリアで苦しんでいるホーチミンを助けたりしてるのは、アメリカの戦略情報局員だったりするし。トルーマンの日記でも終戦間際は、日本に対して注意を払っていたのではなく『ソ連の東欧での勢力拡大』が問題だったと喝破してる。

その当時の世界中の人々の間では『共産主義』というのは、一定の支持があった。だけどカソリックは、ロシア革命から『共産主義は信仰を弾圧する』という警報を鳴らしていた。ベトナムが南北に分かれたとき北にいるキリスト教徒の多くが南に移動。実際その後ホチミンが宗教弾圧をするつもりがあったのかどうかは分らないけどね。

アメリカはマクナマラの本でも分るように、『インドシナに対する知識が無かった』から北ベトナム出身の熱烈なキリスト教徒ジエムを大統領に担ぎ上げて南北分断に荷担した。その政権中枢に多くの北出身のキリスト教徒がいたのは確か。藩佩珠の本を読んでも植民地時代から北と南じゃ『独立』に対する世論にかなり温度差があったんだよね。