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「にんじん、何でカンボジアへ、それも一人で行くのや?」と男の子に
「カンボジアって買い物する所あるの?何しに行くん?」と女の子に聞かれた。

「自分で体験できる事は80年間くらいの事で、死んでしまったら、
 この先1万年地球が存在しても、死んだ次の日の事から、何ひとつとしてわかれ へんやろ?
でも、賢い前人が残してくれた、遺産(建物や書物、精神・・)には
 何千年もさかのぼって、触れたり、感じたり、学んだりできるから
 カンボジアへ行くんよ!
 
 その国の習慣とか大切にしているものに直接触れる事は
 何冊のガイドブックを読むより、いいねんなぁ〜」 と出発

カンボジアのガイドの女の子(私だけの個人ガイド)はベトナム人で、地元の高校卒業後、

日本語学校で勉強して、地方からアンコール遺跡郡のあるシェムリアップに出稼ぎにきてる。

「1ヶ月いくらで生活しているの?」・・言葉を濁して教えてくれなかた。

でも、家に台所がない上に、年中暑いこのカンボジアで冷蔵庫もない。と言ってる

「冷蔵庫は買えないし、買っても電気代が払えないから・・」私は、そんなに貧しいんだ、と思った。

彼女は私の事をとても羨ましいと言う、「私は死ぬまでこのカンボジアの国から外にでる事は無いの」と残念そう。

顔かわいいし、まだ若いのにかわいそうに(サイトの誰か何とかしたり〜や!!)にんじんはこの時真剣に思ったネ!! 

だって!彼女!米倉 涼子に似てる!!素朴で性格もかわいい!

ここにおんで〜未来のお嫁さん候補が・・冷蔵庫買ってあげてネ!!

ただこの彼女が移動中の車の中で私のした何気ない質問に、こう答えたのには心が動いた

「アンコールワットは国の宝ですから、
    そしてカンボジア人は皆、アンコールワットを愛してます」・・と

私は、とても自分が恥ずかしく思えた、金銭的に確かに私は彼女より恵まれている、

裕福な国に生まれ、ましてや海外旅行が出来る恵まれた環境にいる。

しかし一人の日本人として、国の宝と思う対象もなければそれを愛する心を何一つ私は持ち合わせていないんだ!!
 
移動を続ける車のバックシートで、人知れず泣いた・・・・

かわいそうなのは、私。 自分の傲慢な心を恥じた。

翌日、改めて見たアンコールワットはカンボジアの誇りに輝いていた。
どうかゆっくりカンボジアの宝に触れてください。