• このエントリーをはてなブックマークに追加
みなさん、

東京オリンピックの次のメキシコ シティ オリンピック(1968 年)本選への予選を勝ち上がってきた各国のチームが東京に集った。

日本チームは苦戦しつつ本選出場にあと一歩の最後の戦い(予選最終節)の相手が南ベトナムであった(同国はまだ統一されず戦争中であった)。日本は得点数に関係なく勝ちさえすれば本大会進出が決まるのだが、なかなか点が入らず苛々させられた。結局、プレッシャのかかった戦は、1−0の辛勝だった。

私はこの試合をいまでも鮮明に覚えています。左ウイングの杉山隆一が球をなんとかキーパーの正面に持ち込みシュートした。キーパーは球を取りこぼし、球はネットにころころ転がって入った。このこと自体はなにもたいしたことでない。が、この一点がオリンピック出場の扉を開ける鍵となった。

この試合で印象的であったのはベトナム選手たちの敏捷さである。球が脚に吸い付いたように脚から離さずにコントロールして走る。その足技のうまさには舌を巻きました。(後にサイゴンの路地裏でも見て、目を見張りました。)この試合を見て、ベトナム人の優秀さに感嘆し、あの超巨大国相手のこの戦争の行く末は分からない、と思ったものです。

聞くところによるとベトナムにはサッカーに似た伝統球技があるそうです。それが何であるか、どなたかご存知の方は教えてください。