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最近話題になった『マオ』という毛沢東の事を書いた本を薦める。
今もそうだけどいきなり民主主義自由国家なんって建設するのは無理。
ある程度強権政治で下地を作って、普通教育を普及させ民主主義に移行するなら結構妥当な方法。ホーチミンも独立当初の政府には結構多彩な人物がいた事が写真などの記録に残ってる。台湾の方法は今後モデルケースなると思う。

しかし、毛沢東、スターリンというこの世界史上最悪な人物からの援助を期待しなければ国家が成り立たないというのがネックだった。靖国問題でもそうだけど、やたらと内政干渉するんだよこの両国は。だから必然的に共産党以外の人物は排除されていった。これを止める手立てはあの当時のホーチミンには無かったろ。

南北の勝敗を決めたのは汚職だろうね。戦争当時新聞記者だった人が戦後フランスに逃げて書いた『ベトナム革命の裏側』って本があるけど、戦時下の北は泥棒が少なく皆貧しいけど後ろを顧みずに戦えたみたいな事が書いてある。南ベトナムのその当時の記録は広く公開されてるけど、汚職でどうしようも無かったのは明白だからね。

ホーチミンは独立後『アメリカに駐留基地の用地を提供する』とかアメリカに交渉したりして南北統一の問題に干渉してくれるなって交渉してるんだよね。最近アメリカのベトナム戦争関係の本でも書かれる表現だけど『ホーチミンの共産主義は偽装結婚だった』ってこれは当ってると思う。

これを頑なに拒否したのがアメリカ。なんでそうなったかと言えば『フランスが第二次世界大戦の傷を癒す為にベトナムの再植民地化』を要求しそうしなければフランスはソ連陣営に付くって脅したんだよな。一番悪いのはフランスなんだよ。

最近でもあったでしょ、フランスの兵器を中国に売ることを解禁しようとしたり。天安門事件からヨーロッパは中国に兵器を売ることを禁止していたんだけど『売ったって俺らを攻めてこれない』って事で売ろうとした。アメリカにしたらビックリ仰天だよ。兵器を売ることでアジアのミリタリーバランスをコントロールしてたのに『金だけ貰えば後は何しようと好きにしてください』みたいな商人が入り込んできた。

アメリカは世界戦略考えてるけど、フランスなんて何も考えていないからね。
惨い国だよ。移民の若者が暴動起こすのは当り前でしょ。アメリカでの不法移民がデモやったりしたけどあれだけ集まって暴動にはならない。香港と中国比べると面白いよね。まったく別の国の国民。香港は民主化求めて何十万人集まって静かにデモできるけど、中国の反日デモの時は暴徒になったからね。