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『文明の衝突』によれば、朝鮮とベトナムは中国と同じ「中華文明」に所属する一方で、日本は「中華文明」に属していない。

実際、日本は中国と冊封関係を結んだことはほとんどない一方で、朝鮮やベトナムは常に中華圏の影響を受け続けてきた。地政学的に、日本は国学や神道など独自の思想や文化を研究する余裕があったが、朝鮮やベトナムは文字や年号などを中国に合わさなければ攻撃されてしまう立場にあったのである。

確かに日と中華圏の間で歴史問題が存在するのは事実ではあるが、それは中華圏の間でも同じはずである。それなのに日本と中華圏だけが緊張関係になってしまうのは、文明圏が異なることが原因なのかもしれない。