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良いセオムってのは、クールで余りペチャクチャ喋らないのニェ。人をA地点からB地点まで、問題なく送り届けるのが、彼らの仕事さァね。

片言の日本語や、ヘンテコリンな英語でペチャクチャ語りかけてきて、『マッサー、マッサー、ナイスガール…』なんて喋くってる連中の中には、トンでもない悪質なセオムも含まれてるんだニェ〜。

奴さんたちも、いい歳だよ。顔つきや喋り方をみてたら、大抵の良し悪しは判別付くよニャ。

ただ、セオムたちと、詰まらない喋べくりでも、それを楽しんでる日本人達は多い様だし、セオムらの為に、わざわざ日本語でそのセオムのPR文を書いたりする日本人も多いのニェ。
つまり、そんな経験は日本では有り得ないかリャさ。
そして、それを楽しみしにするのも分かるが、逆に日本の社会が、如何に渇いてるかって証しなんやリョな〜。

オイラの良く利用するセオムなんて、たまには昼飯にビールでも一緒にどうだ?
…と、乗車の途中に尋ねても、

セオムの仕事中だから、外で待つてるよ。今度ヒマな時、晩飯でも行こうや。
…って言うね。
地区での縄張りもあるからね。同業セオム達がその店前に居れば、仁義も通すしね。

一見観光客と、下手にガイド気分で、飯行ったりするセオムは、オイラ的には、閉鎖された日本人の心を救う役割りは有ろうども、一本、筋の通ったベトナムのセオムでは無いとは思うんよニェ。
オイラはヘラヘラしたセオムは嫌いだね。高倉健の様な男が惚れ込む様なセオムが好きなんだよ。

南ベトナム政府軍の一歩兵の出身、解放後も苦労の連続で有りながらも、英語なんても喋れなくとも、筋の入った男気のあるセオムが好きだね。

ただ、余りにも、見た目だけの触れ合いを、ベトナムのセオム達に託そうと、日本から訪れる若者も多いのも、ある意味で、共存してるって感じだニャ。

ただし、仁義ある高倉セオムじゃ無いんだよ!