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欧米人は交渉に臨む気迫が違う

 私は社会心理学の立場で説得や交渉について研究してきました。その結果、日本人は
世界の多くの民族の中でも、交渉に関しては「弱気の遺伝子」と呼んでもいいほどの
乏しい力しか持っていないと痛感するようになりました。

 外国・支配者などの強者に対して、平均的日本人はおとなしく、声高にものを言わず、
後ずさりします。平均的日本人は性格が穏やかで喧嘩も交渉もできない。ところが
諸外国を見ていると、欧米であれ、中東であれ、交渉に臨む場面では、「勝ってやろう」
という気迫が顔つきや声だけではなく、全身にみなぎっているのが感じられます。

 身近なところでは買い物で値切りの交渉をするところから、大きくは国家間の交渉に
至るまで、日本人のおとなしさ、淡白さに比べ、諸外国の人々は「何が何でも勝つ」
という発想で、交渉に臨む姿勢はしたたかでもあります。

 こうした差はなぜ生じたのか。人類がアフリカで誕生してから、中東、南欧、中欧へと
人々は移動し、さらに東のアジア大陸へ移動し、中国大陸の東端や朝鮮半島を経て、日本
列島へとたどり着いたのがわれわれの祖先です。強い者たちはその地に住み着いて生活
しますが、弱い者たちはその地では食べていけず、ほかの土地へ移動せざるを得なかった。

 その仮説に基づけば、ユーラシア大陸を東進し、さらに東端の日本列島へと至った我々
の祖先は、争いに勝った経験は少なく、負けて新天地を目指した人、あるいは性格が温厚
で争い事を好まない人の集まりだったのではないかと思われます。その子孫である私たち
は、外部との争いや交渉が苦手なのも無理はないのかもしれません。

以上 http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20071017/137774/ より無断で引用

 現地採用の人の性格は上記文中での欧米人に近い人で、平均的日本人の性格には合わず
どこか違和感を感じる人、駐在員のひとの性格はそのまま平均的な日本人の性格なのでは
ないでしょうか?