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 皆さん、ご無沙汰しております。一年数ケ月ぶりに出てきました。前回は「ダラットワイン」に関して、Anh氏が、
いいかげんな事を言っておられたので大人気無く出しゃばってしまったわけですが、その後もこの掲示板はよく
のぞいておりました。今回また、Anh氏がワインに関して誤解を招くような表現をしておられますので、ちと一言だけ
言わせてもらいます。

>>ワインは寝かせると熟成して味が濃くなると考える人のようです。
>そんな馬鹿話し、良く作るね!
>色は濃くなる。
>味って、それ、君、そもそも、何を言ってるんだい?

まず、このやり取りに関して・・・・寝かせて色が濃くなるのは白ワインです。スピリッツを考えてみて下さい。
蒸留即は無色透明、これがオーク樽に寝かせることで年数とともに琥珀色に変わってきます。これと同じようなことが
ワインでも瓶内でおこる訳ですね。旨み成分が熟成変化して琥珀色に変わってくるわけです。これに反して、赤ワインは
熟成させるとどんどん色は薄くなってきます。決して濃くなることはありません。50年完璧に熟成させた赤ワインと、
白ワインは外観上非常によく似た色合いになります。そうです、透明度の高い琥珀色(金色)になります。こうなると
シニアソムリエクラスの人でもブラインドをすると赤ワインと白ワインを間違ったりすることがあるのでオモシロイです。

ちなみに、寝かせて色が濃くなるワインは、雑菌が入って変質しててきているか?もしくは熱劣化による濁りの出てきた
赤ワインです。白ワインの場合は熟成を失敗すると琥珀色ではなくレンガ色になって濁りが出ます。Anh氏の言う
「熟成して色が濃くなる」ワインは変質したワインと考えていいでしょう。


>熟成すれば、芳香に成るって、ことだよね!
>それとも、何も分からんで、イチビッとるんですかいな?

これは、Anh氏が何を言いたいのかさっぱりわかりません。「熟成すれば、芳香に成るって、ことだよね!」と、
言っておられますが、もしかするとAnh氏は「ブーケ」と「アロマ」を同じものと思っておられるのではない
でしょうか?まさか食プロさんがそのようなことは無いと信じたいのですが・・・・


>ただし、高級ワインはタンニンをより多く抽出させるが為、発酵期間も熟成期間>もかなり長めになってるんだったよね! 渋味がより強く出てくる訳でしゅな!
>渋さも、味の一つじゃなかったかニャ?

これは、よく覚えておられましたね、そうです、タンニンは、皮、種、竺、枝の順に多く含まれています。醸造、発酵させる時に
その年によってどれくらいのタンニンをワインに注ぎ込むかが醸造責任者の腕の見せ所です。簡単に言えば、早飲みタイプの
ワインに仕上げたければタンニンを少なく、長期熟成タイプにしたければ濃いエキスとタンニンのコラボレーションが必要です。


>子供的なツッコミ、そろそろ、お終いにしては如何ですかいニャ!
>ところで、VNにも、本格的に勉強したソムリエ達、でてくると良いね!

実は私(隠れ)シニアソムリエです。現在は仕事の関係でベトナムと日本を行ったり来たりしておりますが、もし何か
ワインのことで疑問でもありましたらば遠慮なくお申し出ください。前回も申し上げましたが、Anhさんのワインに対する
知識はあまりにも中途半端で、この掲示板の読者にワインに対する誤解を与えかねません。真実はひとつです。ひとりの
人間の「思い込み」は真実でありえません。あまり知ったかぶりをしているといずれ怪我をすることになるかも知れません。