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私も人事の職務経験者です。ただ、ベトナムに進出している企業ではありませんので、残念ながらhamisaさんとのご縁はないかと思いますが。
企業側が従業員を雇用する際、どのような点を重視して採用しているかご存知ですか?
?どの位企業に利益をもたらしてくれるか(能力)
?一緒に机を並べて仕事をしたい人物か(人柄)
企業によって採用の基準は色々ありますが、どの企業もこの部分(能力+人柄)には力を入れて評価しています。
書類や面接を通して、現在どんな能力+人柄であるか、また、将来どんな能力+人柄に成長するか、という可能性も考えて評価し、採用しています。この能力と人柄、どちらをより重視するかは、企業の求める人材の性質によって変わってきます。
例えば、長期間(10年とか20年とか)働いて欲しい人材を採用する場合、現在の能力以上に、人柄+将来の成長可能性(長期間一緒に働いて欲しいわけですから)を重視します。
反対に、短期間でもいいから企業に多くの利益をもたらしてくれる人材を採用したい場合、現在の能力の高さを重視して採用を決めたりします。
(ただ、どちらも必要最低限の能力・人柄の基準は満たす必要がありますが。)

色々なところで、求人情報を目にしていらっしゃるようですが、このように企業側がどのような人材を求めているか、という点も考慮して就職活動をなさるとよいと思います。
ただ、求人情報で詳しく欲しい人材や待遇を説明をしていないところもあるので、やはり実際企業訪問や面接をしてみないと、お互いに欲しい人材(働きたい仕事)が合致しにくいですよね。

hamisaさんは日本語検定1級や日本の大学学位等を取得されたということですので、相当高度な語学能力、専門知識、環境適応能力などを既に身につけていらっしゃるのでしょう。

ただ、hamisaさんの一連の書き込みを読ませていただきましたが、実際に採用する側としては、勤務地や給料にこだわり過ぎ、我が強すぎて(素直さに欠ける)とても使いづらそうな方(採用したくない方)という印象を受けます。実際多くの企業では、多少能力が劣っていたとしても、素直な性質の人間を選びます。(きちんと自分の意見を述べることと、自分の考えにこだわり過ぎ、柔軟性に欠けることは違います。)

実際働くようになると分かると思いますが、仕事においては自分の思い通りにならないことがたくさんあります。仕事の重圧や辛いことにも耐えられるか、周囲の人間(会社内部の人間だけでなく、取引先、お客さん)と仲良くやれるか、ということも大切なことなのです。

また、人一人雇う為に、本人に支払う給料の倍近いコストがかかるのはご存知ですか?(研修費用、税金、保険料など。ベトナムではどの程度給料以外の雇用コストがかかるのかは分かりませんが。)また、採用して1、2年目というのは大して使い物にならないので、その期間に支払う給料は採用した人材への投資なのです。そのような状況で、勤務地や給料にあまりにこだわり過ぎているような方は、「うちの企業ではいらない。」という評価を下されるでしょう。

採用の現場はとてもシビアです。お互い(採用する側も働く側も)条件が合わなければ他の人を探せば(他の仕事を探せば)いいわけですから。日本企業の給料は低いと不満があるようですが、裏を返せばその程度の給料で来てくれる人材で良いということではないでしょうか。

余談ですが、就職活動はしばしば恋愛や結婚のように例えられます。経済力(給料)と愛情(好きな仕事か=仕事内容)どちらを重視するかは、個人の考えによりますよね。

hamisaさんは経済力重視のようですので、頑張って玉の輿をねらってください。それで幸せになれるかどうかは、誰にも分からないことですけど。(余計なお世話ですが)

ご健闘をお祈りします。