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日曜の深夜便で戻ってきました。
最終日に「戦争証跡博物館」に行って不覚にも泣いてしまいました。
あんなにもたくさんの「べトちゃんドクちゃん」・・・。
想像し難いその後の人生・・・。

と同時に、ずるいけれど、最終日に見て本当に良かったと思いました。
もし、最初に見たら、私はとても買い物をする気にはなれなかったでしょう。その前日に「歴史博物館」にも行きました。私は旅に出たら必ず「博物館」か「美術館」には行くのですが、これほどの貧しい施設は今までお目にかかったことがないのです。

エアコンもなく、湿度管理も当然なく、大きなカンパ箱がおいてある博物館。未だ癒えない戦争の傷跡。その同じ地で「安い、可愛い、負けて〜」と言う自分。縫い子さんの月給分を一泊で使うホテル代・・・。
そのギャップが大きすぎて、今回の旅は初めから何か違和感があったんだと思います。物価の安い国というだけなら、他にも行っています。ただ何か、自分がお金で頬を殴りに行ったような、なんとなく上手く言えない、苦い気持ちがあるのです。

インドでも、あまりの貧富の差に呆然としました。でも、その時自分は
傍観者でいられました(辛かったけど) 今回は当事者になった自覚があります。皆さんがおっしゃるように、観光資源としてお金を落としてゆくことも、経済の発展には必要です。でも、でも・・・あの扇風機もロクにない博物館で、それでいいのでしょうか。次の世代に、枯葉剤や地雷の残酷さを伝えなければならないのに。

・・・とりとめもなく、長文になってしまいました。今は「過渡期」だったんだとベトナムの方たちが、早く笑える時が来ることを祈りつつ・・・。