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まだベトナムは戦争を終えてからそう時間もたっていませんから、
日本にも私の小さいころに傷病兵がよくいたように、ベトナムにも多いし、
また、国自体の様々な問題から、社会福祉等が整備されていないため、
障害者等は特に国からの援助もなく、働けなければ物乞いでもして、
少しでも食い扶持をかせぐしかない。

観光客がたくさん来て、雑貨を買うことは、
この国の経済をある意味で潤すわけですから、
友人が言われたことはある意味正しいと、私は思います。
しかし、国自体のシステムに問題があるため、
経済発展によってすべての人々が生活水準が向上するかというとそうではなく、
現在は一部の人が恩恵を受けているにすぎないように見受けられます。

また、世界経済の構造上、
先進国が後進国を踏み台にしている状況は変わらないわけですから、
そう簡単には解決できないと思います。

雑貨にしても、今は人件費の安さから、
「安い」ということでみんな飛びついていますが、
人件費が上がればそのうまみがなくなれば、
「やっぱりヨーロッパのほうがセンスがいい」ということになりかねない。

実際、手先が器用といわれるベトナムの技術もそうたいしたものではないと考え、
もっと人件費の安い国へ工場を移している企業もあります。
ベトナム自体も、ただ単なる安さを売り物にするのではなく、
クオリティー、独創性等を追求していかないとだめでしょうね。

とにかく、まだ市場経済をとりいれて間もない国ですから、
今後どうなるか、私は非常に関心を持っています。
また、私のやっている事業(大した事業ではありませんが)を通して、
少しでもベトナムの経済発展に力になれれば、と考えています。

また、ベトナム人は日本のようにマニュアルがなければ何もできない人間より、
独り善がりでも「自分が良いと思うことをやっていこう」
というパワーのある人間が多いように私は思う。
今のところはそれが空回りしている部分が多いですが、
これから国際社会の中でもまれて、
そのうち、世界にはない独自のアイデアで成功していく人がでてくるのではないでしょうか。

国も、今のままでは世界の中で対等に渡り合えないことを自覚し、
システムを徐々に整えようと努力をしているところだと思います。

買い物以外の面にも目を向けることができたというのは、
ブルーさんにとって、有意義な旅行であったといえるのではないでしょうか。
ベトナムの悪口ばかり言って踏ん反りかえっている駐在のおじさんたち
(もちろん全員じゃないですよ。「一部」です)より、
観光で楽しんでいらっしゃる方のほうが、
ベトナム人から見てもよっぽどいいんじゃなかろうか。
比較しても意味ないことではありますが・・・。

つたない文章の上に長くなりまして、失礼しました。