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きし さん、

> 北朝鮮も70年代になって経済が悪化したけど、
> それ以前は資源、工業的には韓国より上なんだよね。

と、とんでもない。それはわざわざ資料を提示して反論することでもありますまい。
個人的に知っていることでは、在日の白系ロシア人が
「セーター一枚が7千円もする。そんなところに戻れない」と嘆いたのを思い出します。

大学出の初任給が3万円そこそこのときです。大親分のソ連にしてそうです。
ましてや、北朝鮮がうまくいっていたなどとは、おとぎばなしの伝説です。

その70年代以前だったか、在日朝鮮人は「夢の国」に10万人も帰還した。
そこにあったものは。何もない。木の根をほじくり飢えをしのぎ、餓死しただけだった、といいます。

ちなみに、セイロンという国をご存知ですか。名前も変わってどこにあるかも知らないでしょう。
そこの経済力は一時期日本より上であったといいます。
どん底の日本や朝鮮戦争直後の韓国より上まっていても、ほとんど意味がありません。

だからこの『昔も今も戦争を起こすのも止めるのも「飢えと金」である、
と私は認識しています。』前提は当てはまらないと思う、というは当てはまらない、です。

> ホーチミンも南部を武力開放する事に対しては、最後までためらいぬいた。
> 統一選挙が行なわれる前提で南に残ったベトミンがドンドン弾圧されるに従って、
> 下からの圧力が強くなって、結局は武力解放に踏み切った。

「・・・ためらいぬいた。」ふーむ、そうなのですか。いつもおしえていただき感謝します。
でも、「アメリカの大規模な軍事介入」というのはアメリカがコミュニズムの将棋倒しを恐れたからでしょう。
そこに、フランスの敗退、コミュニズムの流行があったことが契機(引き金)になり、
繰り返しますけど、「飢えの力」を引き出したのです。

> 案の定アメリカの大規模な軍事介入を招く結果になり。果たして良かった事なのか。
> 50年代の北ベトナムの財政見てもとても、戦争なんか出来る財政状態じゃなかったし。

「戦争なんか出来る財政状態じゃなかった」、と私の自説に賛同しています。

世界の一等国で現実に食えなくなっていた。兵器ばかり作っていて、
人力は戦力である、とばかり産めよ増やせよで人間を増産した(私もその一人)。

それをどうやって食わせるのだ。おれは飢えた。食い物が国内になければそれを求めて外国に行く。
北ベトナムの為したことは、それと同じであった。そうおもって間違いない。

ホーおじさんも、こっちの責任為政者たちも人民が飢えているのを見かねる。
(北朝鮮のなんとか委員長どのの本心もおなじである、と私はおもう。)

「北ベトナムの財政見ても・・・」だから私は「戦争は金だ」と言っています。
ソ連と中国の現物支給がなかったら「とても、戦争なんか出来」なかったでしょう。

フィリピン戦線では母国から「米の一粒も送ってこなかった」といいます。
金がなく、補給がなく、多くの戦場の兵士は戦うどころでなく餓死するだけであった。
誤解するでしょうけど、食えていればいくらでも戦争を続行できます。

注: わたしは絶大に威力のある金は嫌いです。