『ベトナムでのビールの飲み方』のコメント No.6
日本が深刻な事態になっており、金銭的なサポートしかできないのがはがゆいことですが、当地で気に病んでいても詮無きことなので、ここはご容赦いただき。
(承前)
1.まずはレストランにおけるサービスの話でした。食べ終えた瞬間に皿を下げられるのは「間」の取り方を知らない人のサービス、との他の方のコメントに、日頃から同じ鬱憤を抱いていた私が便乗したのが間違いでした。(「ぼったくり」について多いに語りたかった方々の興を削いでしまいました。ごめんなさい。)
食べ終えた皿ばかりでなく一部食べ残していて、これを肴にもう一杯飲もうかな等とせこく考えることもある私は、「そ、それまだ食べかけなんです。」と抗議する勇気もなく、釈然としない気持ちで食事を済ませることがままあり、「他国では経験したことのない、この気持ちをなぜいつもベトナムでは感じるのか?」と自問自答し、「様々に異なる客のニーズに細かく対応する」レベルにまだベトナムは到達していないのではないかというサービス発展途上説にたどり着き、店主や、ウェートレスに「こういうせこい客もいるので、皿を下げる時は一呼吸おくか、お下げして言いいでうすか?と尋ねてからにしなさい。」と説いている次第です。(今回、即時の皿下げは多くの方によって高く評価されていることを知り、不明を恥じた次第です。)
2.で、そのことを書きながら、ふつふつと湧いて生きたのが、かの「なぜ、ビールをグラスに半分飲んで置いておいと、ウェイトレスが勝手に注ぎ足し、ビンを持って行ってしまうのか?」というビール好き固有の疑問でした。なぜ、注ぎ足しがいけないかというと、飲んだときにビールの表面についた油などで、ビールの泡立ちが悪くなる、という理由なのですが、「このような事情は、ビールに氷を入れて飲んでいる方々には理解できませんよね。」という文脈で、「ビールに氷を入れて飲むのは云々」という話が出てきたわけです。 ところが、これが世の「ビールに氷を入れて飲むのが大好き」人間の怒りをかい、多くの指弾を受ける結果となってしまいました。
3.私はベトナム固有の食文化を尊重することにはしており、前にも書いたとおり、ご飯を掻きこむように食べるのが上品な食べ方であり、日本人のように食べるのは行儀が悪い、というベトナムのご飯文化を見下したり、異を唱えるような無粋なことはいたしません。
ただ、ことビールについては、歴史的な経緯があってそうなったものを思われるとは言え、氷で薄めて飲むことに強い違和感を感じ、わだかまりなく話せるベトナム人の友人には、冷やしただけのビールの旨さを説いております。
暑い中バイクでやってきて、とにかく冷えに冷えた飲み物で喉を潤したい!というベトナムの方々に「氷を入れるな!」と言うような野暮は致しません。
4.「野蛮な」という表現にムカッときた方、「がさつな」というインパクトのある言葉に眉をしかめた方等、いらっしゃると思い、不快な思いをさせたことについて、お詫びしますが、こっちがいやだと言っているのに無りやリ氷を入れてしまうウェイターや、「客が食べ終えたら、さっさと皿を下げろ」「飲み終えたらすぐに「もう一杯いかがですか?」と聞け」と指導しているのではないかと思われる店主に向けられたものとご理解いただければと思います。
5.が正直言って、日本人でありながら「氷を入れる派」の方々とはどこかのビアホールででも一度対決したいものです。
因みに私が今まで飲んだ中でベストは、解放前のプラハの半地下にあったパブの自家製ビール(近所の少女がピッチャーで買いに来るような店。「地球の歩き方」で知りました。)ですが、これは常温でした。
以上酒飲みの戯言にお付き合い頂きありがとうございました。
これを書くことでこれまでの胸のつかえが取れたような気がします。
(承前)
1.まずはレストランにおけるサービスの話でした。食べ終えた瞬間に皿を下げられるのは「間」の取り方を知らない人のサービス、との他の方のコメントに、日頃から同じ鬱憤を抱いていた私が便乗したのが間違いでした。(「ぼったくり」について多いに語りたかった方々の興を削いでしまいました。ごめんなさい。)
食べ終えた皿ばかりでなく一部食べ残していて、これを肴にもう一杯飲もうかな等とせこく考えることもある私は、「そ、それまだ食べかけなんです。」と抗議する勇気もなく、釈然としない気持ちで食事を済ませることがままあり、「他国では経験したことのない、この気持ちをなぜいつもベトナムでは感じるのか?」と自問自答し、「様々に異なる客のニーズに細かく対応する」レベルにまだベトナムは到達していないのではないかというサービス発展途上説にたどり着き、店主や、ウェートレスに「こういうせこい客もいるので、皿を下げる時は一呼吸おくか、お下げして言いいでうすか?と尋ねてからにしなさい。」と説いている次第です。(今回、即時の皿下げは多くの方によって高く評価されていることを知り、不明を恥じた次第です。)
2.で、そのことを書きながら、ふつふつと湧いて生きたのが、かの「なぜ、ビールをグラスに半分飲んで置いておいと、ウェイトレスが勝手に注ぎ足し、ビンを持って行ってしまうのか?」というビール好き固有の疑問でした。なぜ、注ぎ足しがいけないかというと、飲んだときにビールの表面についた油などで、ビールの泡立ちが悪くなる、という理由なのですが、「このような事情は、ビールに氷を入れて飲んでいる方々には理解できませんよね。」という文脈で、「ビールに氷を入れて飲むのは云々」という話が出てきたわけです。 ところが、これが世の「ビールに氷を入れて飲むのが大好き」人間の怒りをかい、多くの指弾を受ける結果となってしまいました。
3.私はベトナム固有の食文化を尊重することにはしており、前にも書いたとおり、ご飯を掻きこむように食べるのが上品な食べ方であり、日本人のように食べるのは行儀が悪い、というベトナムのご飯文化を見下したり、異を唱えるような無粋なことはいたしません。
ただ、ことビールについては、歴史的な経緯があってそうなったものを思われるとは言え、氷で薄めて飲むことに強い違和感を感じ、わだかまりなく話せるベトナム人の友人には、冷やしただけのビールの旨さを説いております。
暑い中バイクでやってきて、とにかく冷えに冷えた飲み物で喉を潤したい!というベトナムの方々に「氷を入れるな!」と言うような野暮は致しません。
4.「野蛮な」という表現にムカッときた方、「がさつな」というインパクトのある言葉に眉をしかめた方等、いらっしゃると思い、不快な思いをさせたことについて、お詫びしますが、こっちがいやだと言っているのに無りやリ氷を入れてしまうウェイターや、「客が食べ終えたら、さっさと皿を下げろ」「飲み終えたらすぐに「もう一杯いかがですか?」と聞け」と指導しているのではないかと思われる店主に向けられたものとご理解いただければと思います。
5.が正直言って、日本人でありながら「氷を入れる派」の方々とはどこかのビアホールででも一度対決したいものです。
因みに私が今まで飲んだ中でベストは、解放前のプラハの半地下にあったパブの自家製ビール(近所の少女がピッチャーで買いに来るような店。「地球の歩き方」で知りました。)ですが、これは常温でした。
以上酒飲みの戯言にお付き合い頂きありがとうございました。
これを書くことでこれまでの胸のつかえが取れたような気がします。