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一月以上前になりますが、ベトナム戦争に関する本を紹介して頂き、
有り難うございました。10月に入って、やっと本を読む時間が出来たので、
早速きしさんに教えて頂いた近藤紘一の『サイゴンから来た妻と娘』と
『サイゴンのいちばん長い日』を一気に読みました。

開高健に比べて近藤紘一の本は、よりサイゴンの庶民に寄り添った視点から
書かれていて実に面白かったです。『サイゴンの解放』という表現がいかに
北部からの一方的なものであったか、また、自分も知らず知らずのうちに
それと同じ視点から、ベトナムを見ていたことに気付きました。

この2冊の本を読み、以前美子さんが書いて下さった、ご主人の身内の方の
話を重ね合わせると、ベトナム、特にホーチミン市に対する認識が、今までとは
かなり変ってきました。”サイゴン”が愛おしいような気持ちになります。

それにしても、ベトナムは不思議な国です。今まで、色々な国を旅行し、それぞれの
国にそれぞれの激動の歴史があるのに、何度も訪れたくなるのはこの国だけです。

『土地改革』の会話に割り込んでしまい、すみません。早くその話題に
ついていけるようになりたいのです。しかし、どうして高校では現代史を教えてくれ
なかったのかな?きちんとカリキュラムを組んでくれていたら、現代までたどり
付けたはずなのに・・・。メソポタミア文明やらにじっくり時間をかけるより、
現代史の方が余程重要なのに。

情けない話ですが、以前『米朝会談』の見出しを見て、桂米朝を真っ先に
思い浮かべた自分に危機感を覚え、NHK週間子供ニュースでおなじみの
池上彰氏の『そうだったのか!現代史』で現代史を知った次第です。
分かり易く、簡潔で、とても良い本です。

それから、きしさんに紹介して頂いた、中公新書の『ベトナム戦争』も
とても良さそうですね。巻末に人名や事項の索引や年表なども載っています。
これからじっくり読んでみます。